今回は、キャンプに欠かせないアイテム「マット」の選び方について詳しく解説します。
マットにはさまざまな種類があり、選び方が難しいと感じるかもしれませんが、マットはキャンプの快適さに直結する重要なアイテムです。
この記事では、マットの基礎知識から選び方、そしておすすめ商品まで幅広くご紹介します。
マットの役割と必要性
マットが必要な理由
キャンプにおけるマットの役割は大きく2つ、「寝心地の改善」と「地熱対策」です。
マットは地面の凹凸を和らげてくれるため、快適な寝心地が確保できるし、地面から伝わる冷気や熱を防ぐ役割も果たします。
普段は平らで布団に寝ているのであまり意識しないでしょうが、キャンプは野外で凹凸のある地面です。
できるだけ平らな地面で寝たいですが、マットを敷くことで体が快適に保たれ、ぐっすり眠ることができます。
また、特に寒い季節や標高の高い場所では、地面から冷気が伝わりやすく、より寒さを感じてしまいます。
マットがあることで、冷気が体に伝わるのを防ぎ、暖かく過ごせます。
またマットがないと地面と体温の差がかなりあるので、寝袋の中が結露でビチャビチャになってしまうので、マットは必須になります。
コットとマットの違い
「マットではなくコット(折りたたみ式ベッド)でもいいのでは?」と思うかもしれませんが、マットとコットは用途が異なります。
コットも寝心地を改善し、地面からの冷気を防ぐ役割がありますが、断熱性においてはマットに劣ります。
マットをベースとして、さらに寝心地を良くするためにコットを使うのがおすすめです。
マットの種類と特徴
マットには主に5つのタイプがあり、用途やキャンプスタイルに合わせて選ぶことができます。
- クローズドセルマット
- 快適インフレータブルマット
- 軽量インフレータブルマット
- 格安エアーマット
- ハイスペックエアーマット
それぞれの特徴を詳しく解説していきます。
クローズドセルマット
クローズドセルマットは、折りたためるジャバラ状のマットで、設営や片付けが簡単です。
エアーマットのようにパンクの心配がなく、アウトドアでの使い勝手が抜群です。
メリット
・設営が簡単でパンクリスクがない
・軽量で登山や徒歩キャンプに適している
・安価でコスパが良い
デメリット
・寝心地が他のマットに比べて劣る
・収納時のサイズが大きい
適したキャンプスタイル
クローズドセルマットは、軽量で簡便なため、登山や徒歩でのキャンプに向いています。
快適インフレータブルマット
快適インフレータブルマットは、厚みがあり寝心地が非常に良いため、まるでベッドのような快適さを提供します。
メリット
・分厚いフォームで抜群の寝心地
・半自動で膨らむので設営が簡単
・比較的手頃な価格
デメリット
・収納時のサイズが大きく重量がある
・パンクのリスクがあるため、地面の状態に注意が必要
適したキャンプスタイル
車での移動が多いオートキャンプや車中泊に最適です。収納スペースに余裕がある場合におすすめです。
軽量インフレータブルマット
軽量インフレータブルマットは、快適インフレータブルに比べてコンパクトで、登山や徒歩キャンプにも持ち運びやすいのが特徴です。
メリット
・軽量かつコンパクトで持ち運びに便利
・R値が高いものも多く、寒冷地でも使用可能
・半自動で膨らむため、エアーマットより設営が簡単
デメリット
・寝心地は快適インフレータブルに劣る
・他のタイプと比較して汎用性はあるが、どれも特化していない
適したキャンプスタイル
オールラウンドに使えるので、軽量さとコンパクトさを重視したいキャンパーにおすすめです。
格安エアーマット
格安エアーマットは、安価で購入できるため、初心者にもおすすめです。枕一体型のものも多く、軽量でコンパクトです。
メリット
・手頃な価格で初心者向け
・軽量かつコンパクトで持ち運びが便利
・枕一体型が多い
デメリット
・寝返りを打つときに音がする
・空気のみで構成されているため、浮遊感があり、寝心地が苦手な人もいる
適したキャンプスタイル
初心者キャンプや、コスパを重視したいキャンパーにおすすめです。
ハイスペックエアーマット
ハイスペックエアーマットは、エアーマットの中でも高品質な素材や断熱性が高いものを指し、冬キャンプでも安心して使える性能があります。
メリット
・高い断熱性で寒冷地に強い
・コンパクトで軽量
デメリット
・高価で手が出にくい
・空気のみで構成されているため、音や浮遊感が気になることがある
適したキャンプスタイル
冬キャンプや登山キャンプなど、過酷な環境でのキャンプに最適です。
おすすめのマットと選び方
マットの選び方のポイント
R値を確認する
マットの断熱性能を示すR値が高ければ高いほど、断熱性が高く寒冷地向けです。
たとえば、R値2であれば3シーズン、R値4以上であればオールシーズン対応が可能です。
サイズに注目
マットの幅は一般的に50cmが多いですが、体格によってはワイドサイズ(60cm以上)を選ぶと快適に寝ることができます。
重さと収納サイズ
徒歩で移動する場合は軽量でコンパクトなもの、車移動であれば快適さを優先した厚みのあるマットが適しています。
最新の価格・サイズ・重量情報
マットタイプ | サイズ(幅×長さ×厚さ) | 重量 | 価格 |
---|---|---|---|
クローズドセルマット | 50cm×180cm×1.5cm | 400g | 約2,000円~8,000円 |
快適インフレータブルマット | 60cm×190cm×8cm | 1.5kg | 約6,000円~10,000円 |
軽量インフレータブルマット | 50cm×180cm×5cm | 600g | 約5,000円~8,000円 |
格安エアーマット | 50cm×180cm×3cm | 500g | 約3,000円~5,000円 |
ハイスペックエアーマット | 55cm×185cm×5cm | 450g | 約10,000円~20,000円 |
まとめ
キャンプでのマット選びは、快適な睡眠を確保し、地面からの冷気や熱から身を守るために非常に重要です。
自分のキャンプスタイルや予算に合わせて、最適なマットを選びましょう。